“紳助ショック”から1年 芸能界、テレビ局に何を残したか
産〇新聞 8月28日(火)12時10分配信 暴力団関係者との交際を認め、突然の引退を発表した島田紳助さん=昨年8月23日(桐山弘太撮影)(写真:産経新聞) 元タレントの島田紳助さん(56)が、暴力団との親密な交際を理由に、突然の引退会見を行ったのは昨年の8月23日。レギュラー番組を多数抱えたトップタレントのスキャンダルは、芸能界と暴力団との関係を改めて明るみに出し、テレビ局の編成にも混乱をもたらした。あれから1年、“紳助ショック”は何を残したのだろうか。 「制作現場の暴力団排除についての相談窓口には1件も相談が来ていない。だから『何事もない』とは言えないが、大きな問題は起きていないのではないか」 こう話すのは日本民間放送連盟の広報担当者。民放連は昨年10月、全都道府県で暴排条例が施行されたことを受け、現場の暴排指針を公表。あわせて相談窓口も設けた。NHKも11月に暴排指針をまとめ、暴力団関係者と無関係と判断できるまで出演契約の停止、出演料の支払い停止などの措置を可能とした。しかし、NHK広報部によると、現時点でこうした措置がとられたケースはないという。 ノンフィクション作家の溝口敦さん(70)は「紳助さんの騒ぎで密接交際がおおごとになるという認識が広がった。暴力団側も経済的に疲弊し、自己顕示欲を満足させるために芸能人と付き合う余裕がない。今までよりは芸能人との密接交際は少なくなってきていると思う」と話す。 日本弁護士連合会・民事介入暴力対策委員会第2部会長の竹内朗弁護士(45)は「テレビ局の次は芸能プロの暴排だが、芸能プロもテレビ局の動きによって暴力団と関係を持つことはメリットがないことが分かったと思う」と指摘、「島田紳助の事件がインパクトがあり、効果があった」と評価する。 一方、タレントとしての紳助さんについて、影山貴彦・同志社女子大教授(49)=メディア論=は「(紳助さんが所属した)吉本興業の中では引退後、芸能界に“喪失感”がもっとあると思っていたかもしれない。でも、それが意外なほどなかった、そんな1年ではないか」と振り返る。 実際、一部の番組は打ち切られたものの、日本テレビ系「行列のできる法律相談所」、テレビ東京系「開運!なんでも鑑定団」などは司会者を替えて存続し、現在も看板番組であり続けている。影山教授は「フリートークの流行で制作者が企画を考えなくなり、大物タレントのご機嫌伺いしかしないプロデューサーやディレクターが増えた。紳助さんの引退は、放送界のタレント依存体質を脱却するチャンスだった。それを生かせているのだろうか」と問題提起している。 ************* 正直、本人の性格がどうであれ、TV画面越しにみて楽しい人だったから、戻ってこないのは個人的に残念。 彼のもち番組だった行列やなんでも鑑定団の司会者は力不足に感じ、実際私は見なくなった。でも他の人たちがそれでいいならいいんじゃないのかな? まぁ高額納税者だったみたいだから、金に困っていることはないだろうし、余生は何するんだろうか?ってな下世話な興味はきっと、余計なお世話以外の何物でもないんだろうなぁ。 それにしても、のりPの芸能界復帰の方が吃驚だよ。俳優業に未練あんのかな? PR |
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