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百人一首 37
しらつゆに かぜのふきしく あきののは
 つらぬきとめぬ たまぞちりける

文屋 朝康 (ふんやの あさやす)
(後撰集)

[通釈]草葉の上に置いた白露に風がしきりに吹いている秋の野は、まるで紐に貫いてとめてない玉が散り乱れているような美しい光景だことよ。


********
文屋 朝康(ふんや の あさやす、生没年不詳)は、平安時代中期の歌人六歌仙中古三十六歌仙の一人縫殿助文屋康秀の子。子に康永がいる。従六位下大舎人大允

892年寛平4年)駿河掾、902年延喜2年)大舎人大允に任命されたことが知られる以外、伝記・経歴については不詳である。


「寛平御時后宮歌合」「是貞親王家歌合」の作者として出詠するなど、『古今和歌集』成立直前の歌壇で活躍した。しかし、勅撰和歌集には、『古今和歌集』に1首と『後撰和歌集』に2首が入集しているに過ぎない。

  • 小倉百人一首
  • 37番 白露に 風の吹きしく 秋の野は つらぬきとめぬ 玉ぞ散りける(『後撰和歌集』秋中308)

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【2011/08/01 13:52 】 | 百人一首のお勉強 | 有り難いご意見(0)
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