読書批評:「指先がすれ違う」(小中 大豆)
白泉社花丸文庫
読書日:2011年9月30日
自分的評価:★★★★☆
あらすじ:食品メーカー営業部の小塚は、同期の溝呂木を入社以来、想い続けていた。社員旅行の夜、溝呂木が寝ている後輩の桜庭に、こっそりキスしている所を目撃してしまう。開き直る溝呂木に嫌な言葉を投げかけられて、傷つき腹が立ち脅してしまう小塚。 溝呂木に対してささやかな嫌がらせをして溜飲をさげていた小塚だが、ある日セフレと会っているのを溝呂木に見られてしまう。
My感想:入り易い。弱みを握られ意の侭にされちゃう主人公話が多い中、この作品で主人公は悪役の立場なので面白い。意地悪しちゃうけど悪になりきれない所健気な所が好きです。負けず嫌いな性格で損も多く、溝呂木も小塚に負けてないし。最初決裂した2人がどう転がったら恋愛するのか展開が読めずハラハラ、中盤から展開が読めて安定。後輩の桜庭と小塚のセフレの言動が余計に話を盛り上げ楽しませてくれます。特に小塚のセフレである飯村が、店で偶然会った溝呂木をからかう感じが楽しかった~。今作が初めての本なんですね、他の作品探しちゃいました。
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