読書批評:「For You 」(五十嵐 貴久)
祥伝社文庫 ¥780(税込) 読書日:2012年6月9日 自分的評価:★★★☆☆ あらすじ:最愛の叔母が急逝した。映画雑誌の編集者である朝美は、遺品整理で訪れた叔母の部屋で古びた日記帳を見つける。そこには80年代、高校生だった叔母の青春が描かれていた。読み進めていくうちに、朝美は叔母のある男の子への想いを知る。独身を貫き、「恋ならしている」そう言い続けた叔母の生涯を懸けた恋とは。涙なしには読めない、感動の純愛ミステリー。 MY感想:以前に読んだ五十嵐さんの『年下の男の子』が良かったので他のも見ようと思い購入。 叔母の急逝により映画雑誌編集者の朝美は、遺品整理に訪れ古い日記帳を見つけ読む。そこには80年代、高校生だった叔母の青春あり、朝美はある男の子へ叔母の想いを知る。独身を貫き「恋ならしている」と言い続けた叔母の生涯を懸けた恋、それを背景にした朝美とバツイチカメラマンの彼氏や兄弟のお話です。 ミステリーと粗筋にあるがミステリーではない。最初がとりとめのない印象だが終盤にかけてぐっと詰まっていくのは良かった。叔母と彼の若い恋愛は焦れ焦れして微笑ましかった。叔母と彼の亡後話なので、読後感は爽快ではないが悪くはない。それにしても一番良い年代である20代の徴兵制は、どうかなと疑問に思っちゃうよね。勿論その頃が一番体が動くんだろうけどさ。2人の気持ちを思うとちょっぴりせつないね。 PR |
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