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『SP』を見ました
TVシリーズと映画版をレンタルして観ました。
ありえねぇ~と思いながらも結構愉しめたかな。尾形…堤真一さんの魅力満載です★

エピ0:
警護対象者:-
チーム編成:-
逮捕者:-
詳細:井上(岡田准一)と佐伯(高橋洋)は、警護対象者の工藤(偉藤厚次)が出てくると、素早く警護体制を組む。しかし、立ち寄ったトイレで突然暴漢に襲われ、佐伯と離れた井上は退避を開始。危険を回避しながら工藤を守り、非常階段で佐伯と落ち合い建物1Fへ誘導。車へと急ぐが、周囲の人物たちからシンクロで悪意を感じ、二手に分かれて制圧にかかる。その瞬間、1人になった工藤に車から銃身が伸びてきて発射音が鳴る。
駆けつけるも間に合わず、肩を落とす井上の周りに佐伯、工藤、襲ってきた犯人たちが寄ってくる。これまでの動きは井上、佐伯の警護訓練だったのだ。どう警護するべきだったか問う井上に、犯人役をしていた教官はVIPに覆いかぶさって防護壁になれと真顔で言うのだった。そんな井上の警護をじっと見つめていた尾形(堤真一)は、その後、井上を個別に呼び出した。両親が巻き添えとなった事件のことを覚えているかと聞く尾形に、井上は考えると闇に取り込まれそうになると語る。そして自分のような人間を生み出さないためにもSPになりたいと告げる。

井上と尾形の再会から約5カ月後―――。 
井上は警護課第4係に配属されることとなる。まずは環境大臣の警護につくがその異色な警護方法に石田(神尾佑)、笹本(真木よう子)、山本(松尾諭)らはいら立ちを募らせる。しかし、翌日の警護中に井上が異変を素早く察知したことで石田と笹本は井上に何かを感じとる。さらに数カ月――。帰り支度をしながら、都知事の拳銃事件や病院占拠事件を振り返り、冗談半分で井上が来てから大きな事件が続いてるとぼやく第4係の面々。同じ頃、20年前に事件で刑務所に入っていた山西(平田満)が出所を迎え、井上自身が大きく関わることとなる"ある事件"が起ころうとしていた…。
そしてついに、事件発生当日となる1月26日が訪れる…。

エピ1:
警護対象者:東京都都知事/大川優子
チーム編成:豊洲シネコン/尾形、井上
その他/尾形、石田、笹本、山本、井上
逮捕者:大男 / 新聞記者・郷田
詳細:井上薫(岡田准一)は幼い頃、両親がテロの巻き添えで亡くなったトラウマから、ある特殊な能力を持つこととなる。ある日、臨んだ見合い(合コン)の場でも、相手の女性たちに集中するあまり五感から相手の様々な情報を得る能力、“シンクロ”が働き出し、場を白けさせてしまう。その時、係長・尾形総一郎(堤真一)からの緊急な呼び出しを受け、井上は都知事・大川優子(大場久美子)を警護するよう命令を受ける。

一方、都内某所のマンションの一室では大男(三代目魚武濱田成夫)が都知事襲撃について誰かとメールでやりとりをしていた。

急行した警護場所は豊洲のシネコン。マスコミや一般客でごった返す中、井上は杖をついて歩く不審な大男が気になり、そっと男を陰へと導く。すると大男は突然、ナイフを手に襲い掛かかる。井上は一人で応戦しなんとか捕らえるものの、その男がテロリストだという決定的証拠はあがらない。翌朝、登庁すると課長・中尾義春(江上真悟)から井上と尾形は、SPの仕事は自分の身をていして要人を護ることであり、犯人を捕まえることではないと厳しく叱責される。新しい警護方法を模索する尾形は、「SPはいつまでも動く壁のままでいろということですか?」と反論するものの、中尾にはとりつくしまもない。

そんな中、引き続き都知事警護のため井上らは笹本絵里(真木よう子)らと会見場である都庁へと向かう。警護のため集中して“シンクロ”をしている井上の姿は、ぼーっとしているように見えるため、警護対象者である都知事の秘書から目障りだと邪魔にされ、控室での待機を命ぜられる。しかし、会見場で新聞記者の郷田(夏目慎也)が都知事への憤りを募らせていることを誰も知る由もなかった。

街頭演説場、美術館、テレビ収録など、雑踏での緊張した警護が続く中、再び都庁の会見場に向かう井上ら。会見中、SP控え室にて待機していたが胸騒ぎを感じた井上は、秘書の制止を振り切って会場へ入った。すると、まさに郷田が拳銃を都知事に向けて発砲するところだった。井上はとっさに飛び出して弾を体で受け止め都知事を護り、再び発砲しようとする郷田を押さえ込み確保。その頃、先日逮捕したものの釈放になっていた大男の元には「また実行されますか?」とのメールが届いていた…。

エピ2:
警護対象者:元総理大臣/加藤純三
チーム編成:笹本、井上
逮捕者:金田、赤城、吉野、沼田、垣原、小林
詳細:井上薫(岡田准一)は、要人の退避訓練中に“シンクロ”を発揮して身を潜めていたテロリスト役を素早く組み伏せてしまい、訓練にならないと石田光男(神尾佑)や笹本絵里(真木よう子)から呆れられる。
直後、激しい眩暈に襲われた井上は、尾形総一郎(堤真一)に命じられ病院で検査を受ける。医師の診断は神経成長因子の血中濃度の増加で、緊張状態が続くと症状が進んでしまうためリラックスを心がけるようにと注意をうけた井上だが、尾形には過労とだけ報告する。
同じ頃、都内のあるマンションでは金田(北村有起哉)、赤城(西冬彦)、吉野(趙珉和)、沼田(パク・ヒソ)、垣原(山根和馬)、小林(佐久間哲)が大和病院襲撃の準備を進めていた。「予定通り」のメールが届き、顔を見合わせる6人…。

翌日。尾形から井上と笹本に、加藤元総理(露木茂)が極秘で検査入院をする際の身辺警護の命令が出た。井上と笹本にガードされながら大和病院へ入ってきた加藤を、患者に紛れて見つめる1人の男がいた。沼田だ。沼田から状況報告のメールを受け、車で待機中だった5人が動き出した。

一方、井上と笹本は加藤が手術に入ると、手術室の前でどちらが先に昼食をとるかの勝負をする。先に食事をとることになった井上は、妙な胸騒ぎを感じて後ろ髪をひかれる思いで外出する。そして、井上と入れ替わるように病院内へ侵入してきた6人は、手際よく各階へ散らばると病院を制圧すると共に笹本をも拘束してしまう。

一方、外を歩いていた井上は手術中の加藤がテロリストに襲われる妄想を見て病院へと引き返し…。

警護中、順番で食事をとることになり現場の大和病院を離れた井上薫(岡田准一)は胸騒ぎを感じて引き返す。病院では手術室外で起こっていることを知らない加藤元首相(露木茂)の手術が順調に進む中、金田(北村有起哉)、赤城(西冬彦)、吉野(趙珉和)、沼田(パク・ヒソ)、垣原(山根和馬)、小林(佐久間哲)の、6人のテロリストが笹本絵里(真木よう子)を拘束、医師やナースや患者を武器で脅して1階ロビーに集めていた。病院に戻り、瞬時に状況を把握した井上は医師に変装してロビーへと移動する。仲間から制圧完了の連絡を受けた金田は、加藤宅に電話を入れて妻・君枝(島かおり)に秘書を家に呼ぶように告げる。

やがて大和病院の占拠は警視庁にも伝わり、緊急会議が開かれた。会議場に呼ばれた尾形総一郎(堤真一)だが、公安部から井上や笹本が情報を流したのではないかと疑う声があがり警護課が捜査から外されたことに憤るも、西島理事官(飯田基祐)に指示されて現場へ向かうことに。

加藤宅に金田から連絡が入った。金田は加藤の秘書を電話口に呼び出すと、身代金を株の売買で支払うように命令する。その頃、病院の外には警察車両と刑事や警官が取り囲み、さらにSAT隊まで出動していた。それをどこか楽しげに笑顔を浮かべて見ていた金田は、再び加藤宅に電話して、秘書に株取引の指示を出し始めた。

株の売買が始まった頃、ロビーではテロリストの動きを観察しながら、ナース長・富永(深浦加奈子)から笹本の居場所を聞き出していた井上が動き始めた。トイレに行きたいと申請した井上は、監視のためについてきた沼田を倒し、富永と共に笹本が拘束されている物理療法室へ向かう…。

外部から遮断された病院の中、井上薫(岡田准一)はテロリストへの反撃を開始。1Fで沼田(パク・ソヒ)を確保すると、ナース長の富永(深浦加奈子)と共に、物理療法室に拘束されていた笹本絵里(真木よう子)を救い出す。すぐ外部に助けを求めようという富永に、井上は部屋の中を物色しながら、手術中の加藤元首相(露木茂)とロビーで軟禁されている患者たちの安全を優先するためには、笹本と2人で殺さずにテロリストたちを確保すると宣言する。しかも残りの相手は5人、全員軍人か元軍人だと言うのだ。

同じ頃、井上が動き出していることを知らないリーダーの金田(北村有起哉)は5Fのナースステーションを拠点に、加藤元首相の秘書に株売買による身代金の指示を出していた。病院周辺は野次馬や警察車両でごった返し、SAT隊は四方から狙撃体勢を整え強行突入の準備を始める。

その時、現場に到着した尾形総一郎(堤真一)の携帯電話に井上から連絡が入る。井上は、病院内ではSP2人と加藤元首相が無事だということ、そしてSAT隊突入を待ってもらうよう依頼し、笹本とともにテロリストが制圧する2Fへと向かう。病院内の薬品や設備をたくみに利用して2Fの垣原(山根和馬)、3Fの小林(佐久間哲)、4Fの赤城(西冬彦)を確保していく井上と笹本。しばらく後、突然前線基地の動きが慌しくなる。尾形は西島理事官(飯田基祐)に動きを止めるように連絡するが、テロ問題に筋金入りの強硬論者である麻田総理(山本圭)が指揮をとるようになったため口を出せないとの回答。

今にもSAT隊が突入しようかという一方、取引を終えて身代金を手に入れた金田と吉野(趙珉和)の元へ沼田からの1Fに来て欲しいとのメールが届いた。金田が出ていくと、5Fで身を潜めていた笹本は素早く吉野を倒す。そして、1Fの物理療法室では井上が金田と対峙していた。金田は井上に拳銃を向けると引き金を引くが、その瞬間、物理療法室が爆発。それを計算していた井上は瞬時に浴槽に飛び込み炎と爆風から身を守ると、金田を確保。

人質が開放される中、尾形の元へやってきた井上は加藤元首相の手術が終わるまでは任務に付かせて欲しいと、笹本と共に再び警護につく。やがて手術が終わり、公安の呼び出しを受けて病院を出る井上。その視線の先には加藤を心配して駆けつけた家族の姿が映り…。

エピ3:
警護対象者:大橋正次(シルバー証券)
チーム編成:尾形、井上/石田、笹本、山本(24時間交代制)
逮捕者:ポール、ジョージ
詳細:尾形(堤真一)はある刑務所で20年前に現在の麻田総理(山本圭)を狙い、井上(岡田准一)の両親を刺殺したテロリスト山西(平田満)と面会をしていた。真相を追求する尾形に、山西は不気味な笑みを浮かべ、間もなく出所する事だけを告げる。

疲れを感じながら尾形が警護課に戻ると、井上たち機動警護班はみんなで飲みに行く算段中。尾形も話に乗ろうとするが、突然中尾(江上真悟)に呼び出され、証券取引法違反事件で重要参考人となっている大橋正一(片桐仁)を24時間体制で極秘警護するよう命じられる。そして同じ頃、4人組の男が、同事件に関連していた別の男をたやすく殺害し、事故死に見せかけているのだった。

翌日、大橋が身を隠す高級ホテルにやってきた尾形、井上、笹本(真木よう子)、山本(松尾諭)、石田(神尾佑)の5人。怯えきり、SPに対してですら異常な警戒心を示す大橋に、尾形は「信頼を糧に命を懸けて護ります」と説得する。一方、あの4人組に次のターゲットとして大橋の殺害依頼が届き、実行担当のポール(チョウ・ソンハ)とジョージ(中川智明)は準備を始める。

尾形と井上が夜、笹本と石田と山本が昼、と2チームにわかれて警護を始めるが、大橋は恐怖や監視の重圧から日に日に憔悴(しょうすい)していく。そんな中、中国人に扮装した、ポールとジョージが大橋の隣室にチェックインした。高性能マイクを設置し、盗聴を始めた2人は、大橋に動きが無いことを知ると外出。数時間後、観光地名の入った袋を手にホテルに戻ってきたポールとジョージは大橋の部屋の前で立ち止まり、おもちゃの拳銃をドアにつきつけた。室内で警護中だった井上は何かを察知してドアから顔を出すが、すでに2人は自分たちの部屋に入るところだった。鋭い嗅覚でジョージから発せられたタバコの匂いを感じ取った井上は不安を感じながら再び警護に戻るが…。
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尾形(堤真一)・井上(岡田准一)と、石田(神尾佑)・笹本(真木よう子)・山本(松尾諭)の2チームにわかれて、証券取引法違反事件の重要参考人である大橋正一(片桐仁)の24時間警護が続いていた。

そんな中、監視下に息がつまっていた大橋は、石田らの隙をつき部屋から逃げ出す。殺人の機会を伺い隣室でその様子を盗聴していた犯行グループのポール(チョウ・ソンハ)も部屋を飛び出すが、間一髪大橋は石田につかまって部屋へ引き返すのだった。

警護対象者の信頼が得られず不安が募る中、大橋がホテル内のプールで気分転換に泳ぎたいと言い出す。それを聞き、思案顔の井上。隣室では、大橋が夜にプールに行くことを知ったポールとジョージ(中川智明)が、何かをたくらみ始める。そしてホテルを1度チェックアウトし再度身元を偽装し、仲間に“今夜決行”の連絡をする・・・。

夜。ホテルのロビーにはチェックインする2人の韓国人の姿があった。変装したポールとジョージだ。部屋に行くエレベーターを待っていると、警護の交代でやってきた井上と尾形と鉢合わせする。4人が同じエレベーターに乗り込むと、井上の嗅覚(きゅうかく)が異変を嗅ぎ取り軽く2人に声を掛けると、ポールとジョージがいきなり襲い掛かかってきた。格闘の末、2人を確保した井上と尾形。

翌朝。ジョン(多田淳之介)とリンゴ(日下部そう)は、依頼主に電話で捕まった2人の代わりに自分たちが“決行”することを告げる。
同じ頃、尾形は中尾(江上真悟)からポールたちが大橋を狙った確証はないと、警護増員を断られていた。ホテルに戻った尾形は、疲れ果てて家に帰りたいと訴える大橋に「死なせるようなことはしません」と約束し、ホテルの移動を承諾させる…。

井上(岡田准一)と尾形(堤真一)が、ポール(チョウ・ソンハ)とジョージ(中川智明)を確保。だが、彼らが大橋(片桐仁)を狙ったという証拠はなく警護増員は認められないため、危険を犯してでも警護を強化できる小規模ホテルへ移動することを余儀なくされる。しかし、その移動車に発信機を付けた犯行グループのジョン(多田淳之介)とリンゴ(日下部そう)は、不敵にパイプ爆弾を作るのだった。新しいホテルに到着、大橋はその狭さに不満顔だが、井上たちは目に見えない危険を感じ厳重な警護体制をとる。そしてその井上らの姿に、大橋の中で今までとは違う感情が生まれてくる。

ある日、緊急時の導線チェックでホテル地下駐車場にやってきた井上。素早く状況をチェックするが、既にジョンが移動車に爆弾を仕掛け終わった後だった。井上は微かな異変を感じるもののリネン会社の車に気を取られ、ジョンに気づかず館内へと戻ってしまう。

その数時間後、警護交代で石田(神尾佑)、笹本(真木よう子)、山本(松尾諭)も含め5人が揃った時に部屋にバイク便が届く。大橋あてと聞き「いません」と答えながら宅配物を見た尾形は、箱に油の染みを見つける。危険を感じた尾形は石田班に大橋の緊急避難を命じ、自分は配達員を部屋から引き離す。井上は尾形の後を追うが、突如その一連の流れに作為を感じ取り、脳裏に刻まれている駐車場の記憶とともに思考を目まぐるしく稼働させ、石田たちが向かった車にこそ危険があると判断。危険を知らせようとするも、帰り支度の途中だった石田たちは受令機を付けておらず、慌てて追いかける。駐車場に着くと、爆発の起動スイッチとなる車のキーを石田が回そうとしていることろだった。とっさに警棒をなげて危険を知らせた井上のおかげで爆発は直前で免れたが、大橋はさらに狭いホテルに移動させられた。一方、計画失敗を悟ったジョンとリンゴは再び爆弾作りを始める。

翌朝、大橋が2度も狙われたことを受け、警護増員を訴えるべく登庁した尾形。しかし、そんな尾形に中尾(江上真悟)が告げたのは、大橋の警護解除だった。殺されるとわかっている人間が目の前にいるのに知らんぷりして立ち去れというのかと激しく抵抗する尾形だが、聞き入れられることはなかった。

そして、ジョンらの元にも何者からか警護解除の連絡が入った。2人は爆弾作りを止め、自殺に見せかけた殺害計画を立て始めた。尾形はホテルに戻り井上らと大橋に警護解除を言い渡す。見捨てないで欲しいと懇願する大橋に、尾形は「それならば、なぜ悪に手を染めた!」と怒鳴り、部屋を立ち去るのだった。警護課に戻ってきた尾形は、やりきれない気持ちと怒りから机上に置いた装備をなぎ払う。その装備を拾いあげ尾形の机に無言で置いていく井上たちもまた尾形と同じ気持ちだった…。

エピ4:
警護対象者:内閣総理大臣/麻田雄三
チーム編成:尾形、石田、笹本、山本、井上
逮捕者:-
詳細:井上(岡田准一)らが日常業務をこなす中、尾形(堤真一)は中尾(江上真悟)に警護課改革案上申書を提出する。しかし、中尾は受け取りもせず、第4係が2日後のイベントに出席する麻田首相(山本圭)の警護応援に入ることを告げた。

一方、麻田首相に対するテロ及び井上の両親刺殺のため20年服役していた山西(平田満)は、出所した後1週間監視していた公安・田中(野間口徹)の監視が終わったことを確認する。

麻田首相の警護計画会議は、首席秘書の高島(近江谷太朗)が体面を重んじ非協力的なため最低限のものに決定。自室に戻った理事官の西島(飯田基祐)は、謎の男(古山憲太郎)に向けて「2日後決行」との指示メールを、さらに以前井上に確保され釈放されている大男(三代目魚武濱田成夫)にも情報を漏らすメールを送る。

その夜、山西の前に高島の側近が接触し何やら金を渡そうとするが、山西は受け取りを拒否。しかし、実は麻田首相へ憎悪の気持ちを燃やす山西は麻田首相が参加するイベントを察して行動を起こし始める。山西の不在が気になり部屋に踏み込んだ田中は、部屋から麻田首相への深い悪意を感じ険しい表情を浮かべる。

イベント前日、会場には謎の男と山西の姿があった。山西は大学関係者が麻田の話をしているのを聞くと素早く帰り、謎の男はアトリウム内を歩き屋上へ続く階段を確認して去っていく。ホテルにチェックインした謎の男は、持っていたスーツケースから狙撃銃を取り出して狙撃練習を始めた。そして、夜のアトリウムに戻った男は屋上に身を潜める。山西は街中をパトロール中だった警官を襲い拳銃を手に入れる。第4係では尾形から井上らに翌日が麻田首相の警護であることが告げられた。複雑な感情が渦巻く井上が惨劇のあった広場に足を運ぶと、隣のベンチには山西の姿が。無言のまま視線を絡ませる2人は…。

永正大学・永正記念館落成式当日の朝。第4係では井上(岡田准一)が麻田首相(山本圭)の警護を命じられ上の空の様子。それを気にしつつも準備を始める尾形(堤真一)、そして石田(神尾佑)、笹本(真木よう子)、山本(松尾諭)。また同じ頃、昨夜強奪した拳銃を持つ山西(平田満)、前晩から狙撃銃をスーツケースに隠し会場に潜む謎の男(古山憲太郎)、そしてナイフを持った大男(三代目魚武濱田成夫)が、それぞれ動き出していた。

準備中の会場にたくさんの来賓や見学客が集まる中、尾形は理事官の西島(飯田基祐)と田中(野間口徹)の姿を見つける。やがて麻田首相一行が現れ、式典が始まった。会場に入ってからシンクロを続けていたため強い目まいと頭痛に襲われ苦痛に顔をゆがめていた井上は、もうろうとした目で麻田を見つめる。井上の脳裏には、20年前の惨劇と麻田の口元に浮かぶ笑みがフラッシュバックし視界が二重にゆがむ。麻田に向かい発砲する妄想を抱き、さらに表情をゆがめる井上。

やがて、盛大な拍手に迎えられ麻田がステージに立った。井上が観客に紛れていた大男の存在に気づきSPたちに注意をうながすが、山西は大男の存在でにわかに慌しくなっているSPたちの隙をつき静かにステージへ近づいていく。その時、屋上に身を潜めていた謎の男も、ステージ上の麻田の胸に狙撃の的を絞っていた。大男に視線を奪われるSPたちに注意を呼びかけていた尾形は、山西の姿を確認。慌てて駆け寄ろうとするが人が邪魔して近づけない。その時、アトリウムに銃声が響き麻田の胸が赤く染まる。すぐにペイント弾であることが判明するも麻田は緊急退避することになった。

井上はナイフを持って襲ってきた大男の攻撃を腕で受け止め、素早く大男を倒して麻田に視線を移すが、すでに麻田の前には銃を持った山西がいた。とっさに麻田をかばって山西に撃たれるSP。山西は、さらに麻田の前に立ちはだかった石田、笹本、山本にもためらいなく発砲。会場は逃げまどう人たちでパニックになっていた。人の流れに逆流しながら必死に近づこうとする井上と尾形だが、盾がなくなり呆然とする麻田に「覚えてるか?」と静かにつぶやいた山西の指が引き金にかかり…。

混乱を極める永正記念館アトリウムでは、井上(岡田准一)が腕から流血しながらも必死に麻田首相(山本圭)に近づこうとする。SPを次々に撃つ山西(平田満)はついに麻田に銃口を向けるが弾切れとなり、とっさに倒れている山本(松尾諭)の銃を奪う。安全装置を解除する隙に井上は麻田を引きずるようにして退避を始めた。その後も山西は立ちふさがるSPたちに発砲し、井上と麻田を追いかける。防弾チョッキで一命をとりとめた石田(神尾佑)、笹本(真木よう子)、山本も意識を取り戻し、尾形(堤真一)の指示のもと山西の後を追う、また麻田の秘書である高島(近江谷太朗)は、何故か倒れているSPからこっそりと拳銃を奪い後に続く。その頃、ペイント弾で麻田を狙撃した謎の男(古山憲太郎)は混乱に紛れ、悠々と屋上から逃げていくのだった。

井上は意識がもうろうとする中、麻田を連れて音楽ホールに逃げ入るが、麻田の体力も限界に近づき足下がおぼつかない。ついに井上は逃げるのを諦め麻田から手を離す。そこに山西が近づいてきた。山西は「その男は命をかけて守る価値のない男だ」と20年前に麻田が自分を陥れたことを告げ、井上がその時に自分が刺殺してしまった2人の子供だと知る。「麻田を護る理由がない」と一層強く訴える山西を睨み、麻田を護るため覆いかぶさる井上。

駆けつけた尾形たちをけん制した山西の指が引き金にかかったその時、ホールに銃声が響き、弾が壁に当たった。高島が山西に向かって発砲したのだ。すぐさま山西に腹部を撃たれ倒れる高島。その瞬間、笹本が山西の右腕を狙い発砲。拳銃を落とした山西はナイフを取り出し麻田に向けて振り下ろすが、尾形の放った銃弾が胸に当たり舞台上に崩れ落ちる。首相担当SPが到着し退避する麻田は、井上を振り返り静かに「すまなかった」と謝罪する。警官が駆けつけ慌しくなったホールでは西島(飯田基祐)と田中(野間口徹)がその様子を静かに見つめていた。

1カ月後――。田中ら公安部が逮捕に向かった高級マンションで西島の自殺死体が見つかった。窓の外に走り去る「リバプール・クリーニング」の車を見つめながら、深追いはせずに自殺として片付けるとの上司の言葉を聞く田中。

警護課。食事に行くことになった井上たちがエレベーターホールに行くと、中尾(江上真悟)が尾形を呼び止め2人の男を紹介した。警護課に配属になる男と紹介されたのは、麻田をペイント弾で撃った謎の男だった。そしてもう1人は新しい理事官だ。「西島先輩は残念でした」と小声で話しかけてきた理事官に「大義のためだ」と言い放つ尾形。そんな2人から悪意を感じた井上は鋭い視線を向けて…。

エピ5:

映画版『野望篇』
「仕方がないだろ。大義のためだ…。」猜疑心を持ったその言葉から1か月後。
平和な日本の水面下では、公安の目をかいくぐり不穏な動きを見せる国家の要職を担うキャリア官僚たちが暗躍していた。与党幹事長・伊達〔香川〕も例外ではなかった。
政治家を狙うように見せかけたSP4係への挑戦に満身創痍なメンバー達と
射殺されそうになった殺気を感じ叫ぶ井上の目前には尾形の姿があった。

エピ6:
映画版『革命前日』
『野望篇』の出来事から2ヶ月後。日々過酷な任務をこなしている警視庁警備部警護課第四係の尾形、井上、笹本、山本、石田にとって、つかの間の休日―。
前夜、任務を終えて帰宅した時の恰好のままの尾形は、身辺整理をしてがらんとしたマンションの一室にいた。尾形が覗き込むパソコンには、明日の“計画”決行に向けて準備している3つのテロリストチームのリーダーたちから、「予定通り」と書かれたメールが送られて来る。

恋人と久しぶりのデートの約束をしていた山本はシネコンにいた。遅れて来た彼女に愚痴りつつも、幸せそうな山本。一方、娘の千花と会う予定の石田は公園で待ち合わせ。その公園には、計画の決行日までは顔を合わせない約束だった滝川と安斎もいた。安斎は、井上を警戒し、今日中に始末した方がいいと言うが、滝川はほっておけばいいと落ち着いた様子だ。その頃、シンクロの症状が昂進している井上は、病院を訪れていた。精密検査の結果を見た医師から、休養を勧められるが、今は現場を離れることができないと断る。井上を心配し、官房長官襲撃事件で痛めた肩の定期検診のふりをして病院に来ていた笹本が、リハビリに付き合えと強引に井上を誘い出し、二人はバッティングセンターへ。

警視庁では定例ミーティングが行われていた。警護課長の中尾、管理官の小波、そして理事官の梶山が翌日の任務配置予定表を確認。その会議が終わった頃、尾形は中尾に電話し、改訂した予定表の提出を忘れていたと伝える。そこには、当初は入っていなかった井上、笹本、山本、石田の名前が連なっていた。新しい予定表は、梶山の所にも届けられるが、梶山は変更に気づかない。梶山は伊達に、今のところ予定通りに進行していると電話をし、「尾形に私たちの計画がばれているような気がします」と不安を口にするが、伊達に突っぱねられる。同じ頃、麻田総理は、翌日の内閣不信任案の採決を前に、これまでの議員生活を振り返っていた……。

西島理事官の自殺に関する捜査を粘り強く続けている公安・田中は、雄翔会のメンバーらが、官房長官襲撃事件以降、2ヶ月ほど、まったく顔を合わせていないことが不自然だと考えていた。捜査打ち切りの声も出ている中、上司の室伏は田中に一週間の猶予を与える。尾形と伊達の繋がりを見つけるため、尾形の出身地である岡山へ向かった田中は、尾形の実家を訪れ、本物の尾形総一郎は東京の大学に入学後、失踪していることを知る。衝撃の事実を突き止めた田中だが、尾形の実家から出たところで、この日の朝からずっと田中を尾行していた何者かに襲撃されてしまう……。

エピ7:
映画版『革命篇』
官房長官を狙ったテロ事件から2ヶ月―。
井上薫(岡田准一) 、笹本絵里(真木よう子)、山本隆文(松尾諭)、石田光男(神尾佑)ら警視庁警護課第四係のメンバーたちは、テロリストとの死闘による怪我も回復し、要人警護の通常任務をこなしていた。だが、尾形総一郎(堤真一)の思惑を確実に感じ取っている井上のシンクロの症状は悪化の一途を辿っている。そんな中、いつものように任務に就く第四係の面々。この日、尾形の人生をかけた計画が実行に移されようとは知る由もなかった……。
一方、尾形の実家を訪ね、衝撃の事実を突き止めた直後に何者かに襲われた公安部員・田中(野間口徹)は、瀕死の重傷を負いつつも、病院を抜けだし、上司に緊急のメッセージを伝える。「尾形は身分詐称をして入庁しています。本物の尾形総一郎は別にいます!」

尾形の「野望」が実現する舞台。それは麻田内閣不信任案の採決が行われる国会議事堂だった。井上らSPに警護された国会議員が、次々と衆議院棟・本会議場内へ。閣僚たち、そして麻田首相もひな壇に現れ各大臣席に着いていく。尾形と野望を共有してきた与党幹事長・伊達國男(香川照之)は、麻田を睨みつけ、「すぐにそこから引きずりおろしてやるからな」とつぶやく……。

麻田内閣の行方をマスコミが注視する中、いよいよ本会議がスタート。同時に、尾形が命をかけて挑む、計画の火蓋が切られる。国会議事堂を占拠し、一斉に活動を開始するテロリスト。そして尾形と行動を共にする意外な人物たち……。誰が敵で、誰が味方なのか。騒然とする国会内の様子が一部始終、日本全国に生中継され全国民が見守るという異常事態。初めて明かされる、尾形の決意と行動の真の意味とは?その時井上は、何を考え、何を願うのか?
〔敬称略〕
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はい、こんな感じでテンポいい物語でした。主役より脇役の堤さんの渋さが光った〔と私は思う〕この作品。
ないないない(^_^;)と思う部分もありますが、大筋良かったです。
他には公安の職務が気になるかな。

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【2012/06/27 00:00 】 | DVD鑑賞感想 | 有り難いご意見(0)
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