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WEB記事、「輪るピングドラム~考察」を読んでの感想3。
アニメ、小説ともに
意図的なのか、単なる設定ミスか、描写間の年代や人物年齢が整合していない部分が多い。


アニメ版

1994/ 3/20  荻野目夫妻が「苹果を桃果の分まで愛していく」と誓った時期(※1)
1995/ 3/20  地下鉄の事件、桃果の命日、苹果・晶馬・冠葉・真砂子の誕生日、桃果10歳・多蕗は小2(※2)(※3)
1999/ 3/19  苹果が両親の喧嘩を目撃(※4)
2001/??/??  「箱」の中の晶馬と冠葉が出会う(※5) 10年前
2001/??/??  KIGAのアジトがある団地で晶馬と陽毬が出会う、冠葉・真砂子・マリオも集会に参加(※6)
2001/??/??  冠葉が夜の夏芽邸でしばしば真砂子と会う(※7)
2001/??/??  夏芽父が死亡、冠葉が高倉家に引き取られる(※8)
2002/??/??  剣山が発熱した陽毬をおぶって病院へ運ぶ(※9)
2005/ 3/20  6話のカレーの日・シュレーディンガーの猫会話の回想(※10)
2006/ 3/20  3話のカレーの日の回想、多蕗は高3(※11)
2008/??/??  陽毬たちがトリプルHとして応募しようとする、鏡を割る、鯉をつかまえる、陽毬は小5(※12)
2008/??/??  '95年の事件の主犯格容疑者として家宅捜索、両親失踪(※13)
2008/??/??  陽毬が消しゴムを投げつけられながら下校(※14)
2010/??/??  ダブルHデビュー(※15)
2011/??/??  陽毬の余命宣告(※16)
2011/10/??  高倉三兄妹が水族館へ行く、陽毬死亡、復活(※17)
2011/10/15  高倉家にペンギンが届く(※18)
2011/10/20  荻野目家のカレーの日、苹果と高倉三兄妹が出会う
201?/??/??  冠葉が新指導者となりKIGAが再び地下鉄の事件を起こそうとする(※19)
  ※1…普通に考えれば1995/3/20以降のはずだが、※4で「5年前に~」と言っている。
  ※2…高2の冠葉・晶馬・苹果の生年を逆算。イリュージョン空間に「95」の文字が多数。地下鉄サリン事件と同日。
      晶馬・冠葉は双子ではないが、「同じ日に生まれた他人」(21話)。真砂子は冠葉の「双子の妹」(23話)。
  ※3…桃果の年齢は公式サイトのストーリー解説文中より{1}。「多蕗と同級生」という6話の苹果母の発言と不整合。
      多蕗の学年は、地下鉄に駆け付ける朝の名札より。※11の学年と不整合。多蕗の現在年齢は22~24歳の範囲か。
  ※4…台所のカレンダーに「1999 3 March」の文字。苹果の誕生日の前日。
  ※5…24話の回想電光掲示板「10年前」。
      まだ晶馬は林檎を持っておらず、この時に冠葉から分け与えられるので、陽毬との出会いより先だと思われる。
  ※6…20話の回想電光掲示板「10年前」。雪が降っている季節。
  ※7…KIGAのアジトに冠葉が残り、真砂子・マリオが夏芽家へ帰された後の時期。父親は存命中。
  ※8…21話の回想電光掲示板「10年前」。陽毬は既に高倉家の子供になった後。
  ※9…5話の回想電光掲示板「9年前」。台風シーズン。
  ※10…※4の場面から、回想電光掲示板で「それから6年後」。苹果はピンクのワンピース。
  ※11…回想電光掲示板。苹果は黒のワンピース、多蕗は制服。苹果母「桂樹くんも高校卒業かぁ」。※3の学年と不整合。
  ※12…オーディション用紙に3人とも「小5」と記入してある。
       半袖(大人は長袖)やランドセルに入っている「水泳カード」から、初夏or晩夏だと思われる。
       眞悧のセリフでは「3年前」だが、下記の画中小物から推測すると4年余り前(2007年夏)になる。
         ・ランドセルに水泳カードとともに入っている何かの冊子が「平成19年度」となっている。
         ・※15のトリプルHデビュー(テレビ字幕を基準にした2009年夏の場合)の2年前。
         ・高倉家の柱に貼られたプリクラ写真に「2007」「トリプルH」の文字。
  ※13…13話の回想電光掲示板「三年前」。
  ※14…疎外されている雰囲気から、両親の容疑発覚後と推測される。
  ※15…眞悧のセリフの「3年前」と「そして2年後」から計算すると、作中現在の1年前になる。
       しかし、テレビ字幕の「2011年7月アナログ放送終了」まで「あと2年」から計算すると2009年の夏頃になる。
       1年数ヶ月を切上げたとしても、陽毬は半袖なので、2010年の夏時点に「あと2年」表示は不自然。
  ※16…入院治療を諦めて余命を過ごしに家庭へ戻る際なので、水族館の直前の9月下旬~10月頭ごろか。
       この際、カルテ記載の陽毬の年齢は「13歳」。ただし今は記入時点から月日が経っている可能性もある。
       ※11の小5を3年前とするなら現在は中2、4年前とするなら現在は中3なので、
       総合的に考えると、陽毬の作中現在の年齢は「中2で13~14歳」の可能性が高いのではないか。
  ※17…※17から遡り、経過観察~退院して日常生活に戻るまでの期間を考えると、10月上旬ごろか。
  ※18…同じ日の、授業中の黒板の日付。なお、「10月15日」は陽毬が9話で本を返却するシーンの「本日」と一致する。
       晶馬の定期券が「16歳 男」「23.9.22」~「23.12.21」なので、作中現在は平成23年(2011年)と判る。
  ※19…日時の明示はないが、服装や風景描写からかなり寒い季節と思われる。

小説版

(作中現在を2011年と仮定する)
1995/ 3/20  地下鉄の事件、桃果の命日、苹果・晶馬・冠葉・真砂子の誕生日、桃果・多蕗は10歳(※1)(※2)
1995/ ?/??  荻野目夫妻が「苹果を桃果の分まで愛していく」と誓った時期
2000/ 3/19  苹果が両親の喧嘩を目撃(※3)
2002/??/??  剣山が発熱した陽毬をおぶって病院へ運ぶ、陽毬5歳(※4)
2003/??/??  「箱」の中の晶馬と冠葉が出会う(※5)
2003/??/??  KIGAのアジトがある団地で晶馬と陽毬が出会う、冠葉・真砂子・マリオも集会に参加(※6)
2003/??/??  夏芽父が死亡、冠葉が高倉家に引き取られる(※7)
2004/??/??  冠葉が夜の夏芽邸でしばしば真砂子と会う(※8)
2006/ 3/20  3話のカレーの日の回想、苹果11歳、多蕗は大学生(※9)
2007/ 3/20  6話のカレーの日・シュレーディンガーの猫会話の回想(※10)
2008/??/??  陽毬たちがトリプルHとして応募しようとする、鏡を割る、鯉をつかまえる(※11)
2008/??/??  '95年の事件の主犯格容疑者として家宅捜索、両親失踪、双子13歳・陽毬10歳(※12)
2008/??/??  陽毬が消しゴムを投げつけられながら下校(※13)
2010/??/??  トリプルHデビュー(※14)
2011/??/??  陽毬の余命宣告
2011/??/??  高倉三兄妹が水族館へ行く、陽毬死亡、復活(※15)
2011/??/??  高倉家にペンギンが届く
2011/??/20  荻野目家のカレーの日、苹果と高倉三兄妹が出会う
2012/ 3/20  冠葉が新指導者となりKIGAが再び地下鉄の事件を起こそうとする(※16)
  ※1…高2(上巻p.35)の晶馬からの逆算だが、高1(上巻p.65)の苹果は1996/3/20生まれのはず。
      しかし、冠葉・晶馬も(中巻p.82)苹果も(中巻p.95)、ともに事件当日に生まれた旨の記述。
      また、真砂子は冠葉の「双子の妹」(下巻p.178)。
  ※2…桃果・多蕗の年齢は中巻p.93。したがって、多蕗の現在の年齢は26~27歳。
  ※3…※10の7年前(上巻p.204)。
  ※4…9年前で、台風13号が上陸する季節(上巻p.151)。「五歳の娘の熱が~」(上巻p.152)。
      ここから計算すると、作中現在の陽毬は14歳。ただし※12。
      高倉家に陽毬・冠葉とも揃っているので、※7より後の時期のはずだが、年代記述は前後している。
  ※5…まだ晶馬は林檎を持っておらず、この時に冠葉から分け与えられるので、陽毬との出会いより先だと思われる。
  ※6…8年前の冬(下巻p.60)。晶馬らは8歳、陽毬は5~6歳と思われる。
  ※7…「もう八年も前の話だ」の記述より(下巻p.161)。したがって、冠葉・真砂子らは8歳。
  ※8…真砂子9歳(中巻p.242)。したがって、双子の冠葉や同じ誕生日の晶馬らも9歳。
      ※7の年齢からすると、冠葉は高倉家へ引き取られた後も真砂子に会いに行っていたことになる。
  ※9…5年前の3月20日(上巻p.102)。2011年秋からの「5年前」だと、※10と同じ2007/3/20の可能性もあり。
      2006/3/20に11歳なら1995/3/20生まれと整合し、2007/3/20なら現在高1である学年に整合する。
      苹果は黒のワンピース、多蕗は着なれない黒スーツ。
  ※10…※3から7年後、桃果の十三回忌(上巻p.204)=1995/3/20から満12年。
       苹果は黒のワンピース、多蕗は着なれないスーツ(色不明)。
  ※11…「ほんの三年前のこと」の記述より(上巻p.296)。
  ※12…「三年前のその日」「十三歳の僕と兄貴、それから十歳の陽毬」(中巻p.117)。
       ここから計算すると、作中現在の陽毬は13歳。
       ※4の季節との間に誕生日があって、中2で13~14歳のどちらかなのか。
  ※13…異端・悪として疎外されている描写(上巻p.314)から、両親の容疑発覚後と推測される。
  ※14…下校の場面に続いて「そして二年後」の記述より(上巻p.315)。
  ※15…蘇生から「数日後」に、「状態が安定している」と主治医から太鼓判をもらう。
  ※16…「同じ日、同じ時刻」(下巻p.192)。
乗り換え後の世界で陽毬・苹果の検査入院が済む頃には桜の季節。
       ただし、2012/3/20では高2の冠葉は17歳になり、
       「十六年前の意志を受け継ぐ」という台詞に反して1995年から「17年」になる。
       もし物語の開始時点を2011年秋でなく2010年秋と仮定し、「同じ日」を2011/3/20と考えた場合、
       「16年前」や苹果が高1であることには合致するが、逆に晶馬らの学年が整合しなくなり
       わざわざ発売時期の1年前を作中現在に設定するという点でも不自然。
************************
この考察、読み込んでなければ判らない部分かも。
だって私は基本流し読みっぽい読み方だもんなぁ~。
とりあえず、小説読みたい。(^_^;)
それにしても、アニメで見るからに‘10年前’と‘3年前’が多いかもね。

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【2014/04/30 00:04 】 | アニメの感想 | 有り難いご意見(0)
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