4月の読書メーター
読んだ本の数:104冊 読んだページ数:23199ページ ナイス数:383ナイス その声が僕を焦がす (KAIOHSHAガッシュ文庫) 「その声が僕を動かす」続編。尾崎哲也と心が交わせたかと思った瞬間、冷たく突き放されてしまう氷室右京だが、傍に居させてもらえる事に喜びを感じていた時、また左京から水泳部部長・柏田に関することを聞き、尾崎と共に尽力する。しかし尾崎の親友・藤倉に右京の秘密がばれて、藤倉はより大胆に右京に迫り始め、尾崎はなぜか藤倉の方が優しいと右京の気持ちを試すような言葉を投げる、そんな二人のお話。事件にかかわる水泳クラブで尾崎父が出てきますが次巻があるなら事件+父の教え子に勝ってほしいですね、ラブラブな2人も見たいです。 読了日:04月30日 著者:洸 絵本作家の恋 (角川ルビー文庫) 立ち読み読了。 同じ作家さんで似た話があったような..? ま、可愛かったし、年下攻めは好きなので相殺。 読了日:04月29日 著者:藤崎 都 お前が好きで何が悪い! (角川ルビー文庫) 大学時代犬猿の仲と言われていた程気にくわない逢坂朋弥と、何の因果か会社合併で同じ部署に配属された沖谷柚弦は、出来る限り接近せずにいたのに、ある夜自分の性癖確認の為訪れたゲイバーで逢坂と遭遇、逢坂に挑発され売り言葉に買い言葉で一線を越えてしまう。更には会社で同じプロジェクト・チームに抜擢されて蜜に接触する羽目になる、そんな2人の話。テンポがかなりよく、楽しめる。ただしくっつく展開までなので、恋人関係あれこれとか見たくなる場合、ちょこっと物足りないかも。柚弦が頑なな部分を変えようとする感じが〇です。 読了日:04月29日 著者:藤崎 都 いかさまメモリ (1) (ディアプラス・コミックス) 夏目イサクさん作家買い。学生時代に1度一線を越えようとしたが血を見て断念した津田と翻弄された中野の10年後社会人再会モノです。再会して嬉しい津田と吹っ切れられずつらい中野は対照的です、津田がしょうもない…言葉が足らないので。おもちゃの開発が楽しそうで興味深く見てます。そして先輩・佐伯は津田にとって敵なのか味方なのか…気になりますよね、変身した姿かっこいいし。 そして何気に「あらじん君」が可愛い。 次巻が楽しみです、早く見たい。 読了日:04月28日 著者:夏目 イサク 夜に薫る純白の花 (幻冬舎ルチル文庫) 真崎ひかるさん作家買い。幼少時借金のカタに組に売られる所を鳴宮医院の康宏に引き取られた一葉、大切に慈しんでくれた養父・康宏の死は自分のせいだと悔い(康宏が一葉を庇って亡くなった為)、康宏の息子・宏晃から向けられた激情を償いとして受け入れてる。昼は診療所で宏晃を手伝い、夜毎宏晃に抱かれる日々。彼との繋がりを失うことを恐れ、恋心を殺し関係を続ける一葉だが、宏晃の親友・耕嗣に見合いの妨げになると言われ家出する…そんな2人のお話。悔やんでる一葉と感情表現の不器用な宏晃がまどろっこしかったけど愉しめた。続刊も読了。 読了日:04月27日 著者:真崎 ひかる 硝子の筐 (幻冬舎ルチル文庫) 真崎ひかるさん作家買い。高校生・新庄七魚が恋するのは、大好きな亡姉の婚約者・久世朝長。両親と姉を同時に失った4年前、彼の言動で救われ誰より特別な存在になり、独りきりの2人は寄り添い合い“家族”になった。ずっと傍に居られるなら壊れたりしない家族のまま、片想いのままがいい。そう心に決めている七魚と朝長のお話。自分を気に入らない叔父とのその後や芳基と矢代の絡み、姉・愛華と朝長の友情話等がもっと読みたかったな、その辺物足りないかも。表紙イラストの淡い感じがタイトルと合ってます。その辺含め続刊あるなら購入したい。 読了日:04月27日 著者:真崎 ひかる 三匹のおっさん (文春文庫) 有川浩さん作家買い。題名通り3匹のオヤジ達の痛快勧善懲罰モノです。還暦ぐらいでおじいちゃんの箱に蹴り込まれてたまるか、と武闘派2名と頭脳派1名のかつての悪ガキ3人組が自警団を結成。剣道の達人・キヨ、柔道の達人・シゲ、機械いじりの達人の頭脳派・ノリ、ご近所に潜む悪を三匹が斬る!その活躍はキヨの孫・祐希やノリの愛娘・早苗にも影響を与えていく、そんなお話。面白かった、文章も読み易いしややそんなうまくいくのか…な結末があっても読後感はかなり爽快になれること請け合い。好みはあるでしょうが年代を問わずお勧めです。 読了日:04月26日 著者:有川 浩 法医学者と刑事の本音 法医学者と刑事の相性2 (キャラ文庫) 読了日:04月25日 著者:愁堂 れな ジュエリーは恋に酔う (角川ルビー文庫) 黒崎さん作家買い。複雑な生まれと綺麗な顔のせいで、目立たぬよう生きてきた光原春希は、母の形見・ルビー修理に偶然訪れた店で、ジュエリーデザイナーの平井と出会い親しくしているうちに「お試し」で付き合わないかと告白され、平井にいつしか春希は惹かれていく、そんな二人のお話。 平井は初めから直接春希のことをよく思っているし、春希も惹かれてく王道だし、当て馬もいないので、美貌を利用しようとする秘書室の人と春希の卑屈さからくる周囲の人たちへの誤解解除がメイン、着地点は判ってるがテンポが良く案外楽しめました。 読了日:04月25日 著者:黒崎 あつし でも、傷つけたい。 (幻冬舎ルチル文庫) 真崎ひかるさん作家買い。淋しさからダメ失恋を繰り返す美術館勤めの朝戸壱嘉は、アパート管理人業務を引き受ける高校生・多岐川博武に、頻繁に部屋の鍵を換える理由を知られ呆れつつも慰めてもらってる。子供だと思っていた博武の視線や指先に動揺し、それに目をつぶるように美術館仕事関係で出逢った伊達男に新しい恋を見出そうとする壱嘉と高校生博武とのお話。年下攻めは好きだけどもう少し(高校生になったぐらいから)強引にいってほしい、 折角の活躍が小橋にとられたのは年相応で微笑ましい、鈴倉温さんの繊細優しげなイラストが好き。 読了日:04月25日 著者:真崎 ひかる 征服者の恋 (角川ルビー文庫) 初読み作家さん。父亡き後、柏樹建設社長になった尚史に突然舞い込んだ『建築業界の帝王』と名高い建築家・塚原新也からの仕事依頼を遺言通りに受けた尚史は、傲慢ともいえる態度に反発しながらも仕事で関わりを持つうちに足りない部分を学んでいく。前カレと揉めている現場を塚原に目撃され、仕事を下ろされる覚悟の尚史に塚原がしたのは情熱的なキスだった…ってなラブ話。なんだろう、話自体はオーソドックスだが王道展開は嫌いじゃない筈だけど、いまいち盛り上がれない感じでした。シリーズらしいので好きな人は愉しめる話となってます。 読了日:04月25日 著者:岩本 薫 まなざしの誘惑 (B-PRINCE文庫 と 2-2) 作家買いで撃沈。議員令息でありながら、好いた男の気を引くために出張ホストのアルバイトをする聖。聖が焦がれる想いを抱くただひとりのひと・大成は父の秘書、いつも無表情な大成に業を煮やした聖は、今迄一度も受けたことのなかった泊まりの仕事に、建築デザイナー沢渡肇と出かけ、真意を確かめる。そんな2人の話です。登場する沢渡CPは「じれったい口唇」のメインキャラなのでそっちが好きな人等は楽しいかも。でも一歩間違えれば連れ込まれそうな仕事をよくやってたもんだと感心。今後それをネタに他の客にも脅されたらどうすんだろ。 読了日:04月25日 著者:遠野 春日 有罪証明―ギルティ (ダリア文庫) 書店で題名買い。「不在証明―アリバイ」続編。警視庁捜査一課刑事・秋吉満はヤクザ若頭の高校同級生・神宮寺泰隆とある事件をきっかけに18年ぶりに再会、頻繁に人目を忍ぶ逢瀬を重ねる。ある夜数人の男達に拉致された秋吉は催淫剤を注射され、淫らな姿をビデオ撮影され上司にそのディスクが届けられてしまう、そんなお話。イラストが合わない気がします。加害者犯罪理由がいまいち、そんな理由か。あとお互いに良い立場に設定されているのでもっと手の込んだ事件かと思った、残念。その辺さえ気にしなければテンポは良いです。 読了日:04月25日 著者:愁堂 れな 旦那様は恋人を拾う (白泉社花丸文庫) 初読み作家さん。国では珍しい緑色瞳、淡茶色の髪を持つ六花は十年前の雪晩、大店の呉服問屋「伊勢屋」の若店主・桐一郎に拾われた。六花の外見を気にすることなく、幼い頃から変わらずに優しい桐一郎を一心に慕い、仕えてきた六花だが、近頃自分の気持ちに戸惑う、そんな二人のお話です。 時代や設定も甘く二人も甘々でいささか食傷ぎみになりつつ読了、でも呉服問屋の和の描写は良いと思います。桐一郎の六花への慈しみや愛情や腹黒い周到さをもう少し上手に見せてくれたら好きかもしれません。重くて陰鬱な話の後に読んだらほっとしそうです。 読了日:04月24日 著者:間之 あまの 兇暴なる殉愛 (白泉社花丸文庫) 初読み作家さん。月1度変装し父の支配下を逃れる夜、崎久保玲也は新宿で発砲事件に遭遇し10年間恋い焦がれ続けた穂村勲と再会、玲也は勲に力づくで貪り尽される。その後も脅すような要求で玲也を呼びつけ関係を持つ2人の話。すれ違いってより言葉が通じてません、玲也は勲に秘める想いを持ってるけど罪悪感に縛られ現実が少し見えなくなってるし、勲は片言しか話せない外国の方のように細かいニュアンスが通じないし、激烈衝動を抑えきれない~。でも無理矢理と893モノは好きじゃないんですが、勲が狂暴な犬に見えて割と好きです。続刊希望。 読了日:04月23日 著者:今城 けい 運命の恋は甘く囁く (角川ルビー文庫) 黒崎さん作家買い。「恋の予感は甘く香る」スピン。 我が侭で傍迷惑な人気恋愛小説家・恵藤から、突然告白された担当編集の三ツ谷。誰が好きになるかと思うも、人が違ったように直向きに愛を告げる恵藤に三ツ谷は好奇心で体を重ねるが、次第に恵藤の熱を欲しがる、そんな2人のお話。覆面作家の素性を担当編集にも隠してる、そんな恵藤が訝しく興味を惹かれるのも判りますが〔読者には丸判り〕、性格を変えたりしないで素のままかあの傍迷惑な性格のままか、で攻めてきて欲しかったような気がします。話はやや味付け不足ですがそこそこでした。 読了日:04月22日 著者:黒崎 あつし 恋愛シンドローム (角川ルビー文庫) 初読み作家さん。事故で過去9年間の記憶を失った水沢実樹の病院に現れたのは、犬猿の仲の浅葉修司。今は仕事場兼自宅で一緒に暮らす恋人同士だと浅葉に教えられた水沢は半信半疑だが、記憶を取り戻し真実を知る為に浅葉と同居する。「Hすれば思い出すかも」と流されるまま浅葉に抱かれるが、記憶は戻らない。ライバルだと思ってた男が突然恋人になり戸惑う実樹だが修司に頑なすぎ、どうして記憶喪失になったのかは後半迄判らなかったが着地点は見えていたので目新しくはない、修司の行為も一歩間違えれば犯罪。味付け次第では美味しかったかも。 読了日:04月22日 著者:天野 かづき 斜光線―人肌の秘めごと (ガッシュ文庫) 初読み作家さん。『人肌の秘めごと 』の改訂版らしい。父の出版社の経営難を救うべく、副社長となった橘和叉が社運を懸けた企画の為、元戦場人気カメラマン・塔野の写真集刊行提案するも住込みで被写体を強いられる、そんな2人の話。かつて撮られながら陵辱を受けた和叉のトラウマ、塔野の戦場でのトラウマ、それが上手に交差していくのが良い。「好き」の言葉を見事に2人とも口にしてないのに終盤辺りから感じる描写が有り〇。無理矢理な始まりは好きじゃないが後半にいくにつれお互いになくてはならない存在になっていくので読後感は案外いい。 読了日:04月21日 著者:沙野 風結子 愛のカレー (二見シャレード文庫 う 3-4) 海野さん作家買い。カレーを作る大学院生・啓太の所に突然得体の知れない男が倒れ込み10人前平らげる、大手弁当会社社長・須藤遼は食べても食べても満腹にならない奇病の持ち主だった。その後も行き倒れ寸前で食料を所望しに訪れる須藤といつの間にか心待ちにしてる啓太、そんな2人のお話。 この日の夕食は酢豚だったんですが、読んでるうちにカレーが食べたくなってインスタントカレーを食べちゃいました。『真夜中の誕生会』啓太の弟と須藤のBDが一緒っていう話。『純情オムライス』須藤の秘書・忍と啓太の先輩・秋山博文のオムライス話。 読了日:04月20日 著者:海野 幸 花婿をぶっとばせ (キャラ文庫) 愁堂さん作家買い。 結婚を理由にいきなりメールで別れ話の一文を送り付けられた新人会社員・清瀬惺は元カレの部屋で同じくふられたとみられる行成と出会う、あいつの結婚式を邪魔してやろう!―と復讐を計画し盛り上がる2人は意気投合する。惺に同情的で復讐計画を練ろうと積極的に誘ってくる行成に、頻繁と会うようになる、そんな2人のお話です。行成は実は昔一度惺に会ったことがあるっていうのが後付け臭かったけど、他はその後の展開にあたる伏線に違和感もなく、テンポよく進むし楽しめました。あっさり読めて気軽に楽しめる作品です。 読了日:04月20日 著者:愁堂 れな 夜に舞う薄紅の花 (幻冬舎ルチル文庫) 「夜に薫る純白の花」続き。亡き養父の厚意で成宮家一員となった一葉は、幼い頃から慕い恋い続けた宏晃から想いを返され甘い日々を過ごしている。宏晃の役に立つため法曹を志し大学生になった一葉の前に、祖父だという人物が現れ引き取りたいと言われる。一葉は戸惑うが、宏晃は成宮の家を離れるのを止めてくれなくて宏晃の心が判らなくなる、そんなお話。八重さんには受難の巻、ちゃっきりしてる感じの彼女は好き。独りになった時に縁側に佇む宏晃が印象的だった、あんたホント不器用ね。一葉は察してあげないと案外この先大変かも、他3短編同録。 読了日:04月20日 著者:真崎 ひかる ミステリー作家串田寥生の考察 (キャラ文庫) 夜光花さん作家買い。「眠る劣情」のスピン。 古い信仰が根強く残る閉鎖的な孤島。次作舞台として興味津々の人気ミステリー作家・串田寥生は、島の出身で担当編集者・神凪守と共に、取材で島に向かうことになる。ところが吊り橋が壊されていたり、実家と神社を繋ぐ隠し通路の発見や、祭壇に飾られた乳児の白骨発見等サスペンスに発展、ついには殺人事件まで起こってしまう。帰りたい守と、推理が冴える串田のお話。 完全なミステリーとしては弱いですが独特の面白さ有。終盤の展開は予想外だったので吃驚、甘さはないが話運びは秀逸です。 読了日:04月20日 著者:夜光 花 あるいて、あした (ダリア文庫) 崎谷さん作家買い。『恋の日に雪は降りつむ』『若き永井くんの悩み』の2つが同録。夏休みに実家の酒屋を手伝う大学生・一夏と、一夏の童顔を店に出入りしようとする高校生と間違えた配達先の無愛想なバーテンダー・上川のお話です。第一印象は悪かったけど次第に距離が近づく感じや、一夏が上川を意識し始めた頃に知った美しい女性・真純の存在、と衝動や悩みや若さが溢れた作品ですね。(デビュー2作目作品らしい『明日のために靴を磨こう』の文庫化モノ)見開きHイラストに吃驚でした。あと一夏の兄・一春の穏やかさがいいですよね。 読了日:04月19日 著者:崎谷 はるひ アロハシャツで診察を (キャラ文庫) イラストとアロハに誘われて購入。佐々木禎子さんとしては2冊目の読了本。建築士・橋本正樹は帰宅途中、拉致されかけて負傷したが勤務先の設計事務所に耐震偽装疑惑が有り、入院先で長期入院することに。手術執刀したアロハシャツの外科医は、中学時代の同級生・枦川博文だった。枦川が嫌いだった正樹には憂鬱な再会だったが、枦川は軽傷なのにVIP個室の正樹に興味津々。そんな2人のお話です。 中学時代無関心だったのとそう装っていた元同級生同士の15年後再会モノです。アロハがあんまり登場しなくて残念。王道展開普通に楽しめました。 読了日:04月18日 著者:佐々木禎子 天才外科医の憂鬱 (ダリア文庫) 粗筋&題名買い。春原いずみさん3冊目読了本。大学病院からきた外科医・矢代美樹は新天地の療養型病院に落込むが、憧れてた美貌天才外科医・香野紹介に喜ぶ。優しげな香野に惹かれていく矢代だが、無表情でメスを持ち誰も必要とせずオペをする香野の手術室での姿に戸惑う…そんな2人の話。普段とオペ室の香野の落差や、大型犬・矢代との対比、同僚久能等愉しみ所有。いい設定なので続刊希望。久能ウメを纏めつつ矢代兄矢代弟を絡めた病院事業、ひいては日本の医療業界に切り込んだ話希望。(その後ろで今巻CPがイチャコラするのがベスト) 読了日:04月18日 著者:春原 いずみ 追いかけようか? (プラチナ文庫) 渡海さん作家買い。無口無愛想な23歳カフェ店員・立花は常連客27歳西条に告白したが、想いを伝えたいだけで何の期待もしていない。平静を装って懸命に対応するも、西条は食事に誘ったり途中まで一緒に帰ったりと何かと構う。西条の好奇心の見える態度にからかわれているようだけど反面嬉しい、そんな2人のお話。 2人のやりとりによる感情の動きが各々視点であり判り易い。告白に浮かれる西条の態度は中学生並みの好奇心丸出し立花はじめじめしてるし…でも可愛い感じで好きな話。イラストの味のあるクマ…ベアがキモ可愛いからなのか。 読了日:04月18日 著者:渡海 奈穂 傷に沁みる毒のような蜜 (ローズキーノベルズ) 研究以外に何の興味もなかった学生時代、阿川聡史は存在感のある男・佐久間弘樹と出逢い付き纏われ一線を越え快楽を仕込まれ弘樹に溺れて、そして捨てられた。七年後再会し自分を利用しようとしているような弘樹と傷心の癒えぬ聡史のお話。「傷痕…」B面との後書き有。 弘樹の想いが終盤通りならばそれっぽく感じる描写が100万の時だけだし判りづらい、聡史は押しに弱く学生時代の付き纏いにも執着を感じて怖い。それを踏まえ良く考えるとこのCP悪くはないかも、単に私があんま人間的に好きじゃないタイプなのかも。杉原はとばっちり…。 読了日:04月18日 著者:義月 粧子 未完成 (白泉社花丸文庫BLACK) 凪良さん作家買い。瀬名櫂人(高2)は、クラブで男とキスする英語教師・阿南珪を目撃、面白半分にゲイとバラすと脅すが阿南は余裕でかわす。阿南に付きまとい惹かれていく櫂人は強引にセフレにまで持ち込む。教師と生徒、男同士、10の年齢差と障害が多い、そんな2人の話。 そして両親の離婚で転校する瀬名と阿南の出した答えは…未完成のまま恋に溺れる、子供の激情、大人の激情、先生の職務、と見所視点は多い。前半櫂人の女に対する節操の無さは呆れますが、櫂人の素直に謝る言動と「どれくらい可愛くなったら~」の言葉はツボです。 読了日:04月17日 著者:凪良 ゆう 疵スキャンダル 4 (B-PRINCE文庫 か 3-4) シリーズ最終巻。◆籠の中には青い鳥◆星の王子様◆空の向こう。大蔵省高級官僚として様々なものを失いながらも、エリート街道を邁進し続ける桐原と司馬は、身体だけの関係を清算した時に初めて、互いの存在が快楽以上の何かをもたらしていたことに気づく、そんな2人のお互いへの答えの話。司馬の親友・有賀の物語も花を添えてくれる。篠田に一言申し上げる桐原の覚悟、桐原とその妻・弥生との和解、クライマックス盛り上がりも中々。最初はどうなるかと思ったけど甘さよりもライバルで切磋琢磨する2人が眩しい。表紙に2人の幸せを見ました。 読了日:04月17日 著者:かわい 有美子 疵―スキャンダル〈3〉 (B‐PRINCE文庫) シリーズ買い◆氷点下の恋◆指の温もり◆溺れる魚。大蔵省高級官僚・桐原は出世道中で立ち直れない所を同期ライバル司馬に救われようやく平静を取り戻した、桐原は彼を出し抜き望む地位を手にいれるが、裏切りを知った司馬に去られたとき、喪失感にうちのめされる。プライドを捨て不器用ながらも夢中で取りすがる桐原の中で、身体だけの関係だったものがゆっくりと変わりはじめていく…そんな大蔵省高級官僚エリート達のお話。 日比谷公園で見た桜、夫婦間の寒寒しい関係、情は有るがライバル同士の葛藤、そして恋心がようやく確立か。 読了日:04月17日 著者:かわい 有美子 疵―スキャンダル〈2〉 (B‐PRINCE文庫) ◆いばらの冠◆水族館の午後◆水底の想い同録。大蔵省高級官僚エリート桐原はライバル司馬に救われ、司馬は弱みを握ったつもりで彼の脆さ危うさに囚われていく話。「助けて」と言われ渋々助けちゃう司馬も案外お人よし、桐原の精神的ドン底浮上も難しそうだし司馬に対する依存ぶりも凄い。将来への布石に良い人事異動でまた一歩桐原が先んじたり、弱みを握るメリットや自分が負うリスクの打算、自分の力量誇示、仕事上の思惑が絡み、負の彩が有。そんな思いするなら官僚なんて辞めれば、と何回思ったか。でも読んじゃうのはやっぱ惹かれるから。 読了日:04月17日 著者:かわい 有美子 疵 スキャンダル 1 (B‐PRINCE文庫) タイトル買い。かわい有美子さんとしては『饒舌に夜を騙れ』に続き2冊目の読了本です。前のは割と好きだったんですが、…これはドロドロ。 若きエリート官僚・桐原は出世の為婿養子に入り、同期ライバル・司馬に、一歩も二歩も先んじてたが大きな挫折が襲う。しかも大物官僚にその美貌を見初められ、接待の話があがり受けざるを得なくなる。心も身体も疲弊しきった彼が助けを求めたのは、居合わせたライバルの司馬だった、エリート達の孤独と闘い、愛情のお話。視点もそうだけど時系列も見ずらい。堕ちたくなくもがく二人のお話ですね。 読了日:04月17日 著者:かわい 有美子 MAGAZINE BE×BOY (マガジンビーボーイ) 2012年 05月号 [雑誌] 本屋さんで立ち読み。 「アイツの大本命」怖がる吉田が可愛い〜(≧∇≦) 読了日:04月16日 著者: この佳き日に (二見書房 シャレード文庫) 海野幸さん作家買い。結婚詐欺に遭い結婚式当日花嫁に逃げられた鷺沢春臣は、その夜、担当ウェディングプランナーの穂高に誘われるまま、男と初H。穂高は堅実な仕事ぶりの美人だが、結婚式のショックより男を抱けた自分に戸惑う春臣。そんな折穂高と一緒に仕事をする羽目になり、お互いに気になる存在になっていく、そんなお話。姉にいいようにやられてる頼りなさそうな春臣ですが、何気にうまく仕事を回せるし、顔が好きなんて虚勢を張っている部分のある穂高の不器用な部分もうまく包める気もします。なんだかんだ合ってる2人ですよね。 読了日:04月16日 著者:海野 幸 暁の高嶺で ( 二見書房 シャレード文庫 ) 山岳警備隊シリーズ第2弾。『暁の高嶺で』北アルプス山岳警備隊員3年目の音羽史規は大学時恋人・高代雄大と2年ぶりに再会。想いを口にした事が無い2人のすれ違い物語。言いたい事を言う史規と、変わらない態度の雄大との対比、そしてベテラン浅田にやっぱり弄られてる隊員達が微笑ましい。塩見の怪談ビビリも可愛い。しかし仕事中の雪山ではいけません。 『碧落の遥かに』は前作塩見朝陽編続き。塩見兄・橋田稜の遺品が見つかり、恋人の朝陽の心が亡兄に戻ったのかと動揺する話。いつか亡兄の遺体が還ってくるといいね。帰りたい筈。 読了日:04月16日 著者:真崎 ひかる 白の彼方へ (二見シャレード文庫) 真崎ひかるさん作家買い。3編収録。『白の彼方へ』北アルプス山荘管理人・朝陽は死んだ恋人そっくりな山岳警備隊員新人・塩見に薄れてきた記憶を揺さぶられ動揺。無視出来ない存在に心を乱される朝陽だが、ひたむきに想いを寄せてくる塩見に次第に惹かれていく。だけど愛する人を再び亡くす怖さから朝陽は塩見を拒む…そんな2人の話。『青の果てまで』ベテラン山岳警備隊員・浅田とツンデレ美人医師・間宮の話。浅田の心使いと間宮への愛情が譲ったチックで納得しづらい始まりだが、良い結末になり満足。『山小屋の怪』CP2組その後話。 読了日:04月16日 著者:真崎 ひかる その声が僕を動かす (ガッシュ文庫) 洸さん作家買い。氷室右京は初対面に等しい尾崎哲也にいきなり一緒に帰ろうと誘った、兄により他人の未来危機が判る為だ。同大学水泳部ホープ・尾崎が事故で再起不能になるかもと知った右京はとにかく尾崎の傍で彼を守ろうと考えるが、気味悪がられる。それでも必死に尾崎を守ろうとするうちに、一見意地悪で冷たく見える尾崎の分かりにくい優しさに触れ、彼に惹かれ始める、そんな二人の話。「俺と一緒に帰ってほしい」なんていきなりの誘い方もダメダメな、不器用でも一生懸命な右京を応援したくなってる。実際偉いと思うし。次巻にラブ期待。 読了日:04月15日 著者:洸 夏服 (幻冬舎ルチル文庫) 杉原さん作家買い。高校1年生の茅原朋紀は、毎日朝食を買うコンビニで見かける先輩・坂江俊一のことが気になり、坂江の大人びた外見とは違う意外な一面を知るたびに惹かれていく、そんな高校生時代の出会い~それぞれの卒業を経た就職活動がうまく行かない朋紀の家出等ほんの日常の話です。高校生の視点を彷彿とさせるほのぼの感があるがやや取り留めのない印象、積み重ねる感じの穏やかな平凡な日常の「青春っぽい」お話って感じ。朋紀就職後の会社が忙しくてすれ違う二人の話も見てみたいですけど、喧嘩しても仲直り直ぐしそうな二人ですよね。 読了日:04月15日 著者:杉原 理生 好きなんて言えない! (キャラ文庫) 精悍で高身長男前の菓子会社32歳エリート・蓮沼雄生は有能な5歳年下の取引先キャラクターデザイナー・日比野に一目惚れ。抱かれたい願望のある蓮沼に、日比野の態度は思わせぶり。日比野と飲んだ蓮沼は、翌朝見知らぬホテルでベッドに裸でいる日比野に吃驚し逃げ帰る…そんな2人の話。キャラクター作成や販促話は興味深かったです。 その(5か月)後話『好きにしかなれない』も同録。蓮沼の堅い会話口調や君呼び「~かい」という話方、僅かに好みではない年下攻めが残念。でもオトメン嫌いじゃなければそこそこ楽しめると思います。 読了日:04月15日 著者:いおかいつき 野ばらの恋 (幻冬舎ルチル文庫) 砂原さん作家買い。介護用品を扱う医療機器メーカー跡取りの椛代永知は、仕事にも恋愛にも熱意を持てずにいたが、3ヶ月だけ出向することになった山奥の老人ホームで未亡人と呼ばれる園長・三園史彦と出会う。亡くなった恋人を一途に慕い、入園者達や薔薇を心から慈しむが、何故か自分にだけ怯える風な三園。彼に触れたい想いを抑えられなくなった椛代と若い男性恐怖症の美貌の史彦園長とのお話。コミカルなテンポなのでトラウマも昏くは無いんですが、全体的にほのぼのしていて大きな波はありません、そこが気にならないなら愉しめると思います。 読了日:04月15日 著者:砂原 糖子 艶めく指先 (キャラ文庫) 粗筋買い。秀香穂里さんとしては2冊目の読了本。老舗ゲーム会社が仕掛ける新型ゲーム機パッケージデザイン大型企画が業界注目のアートディレクター・藤居匠に舞い込んだ。ストイックな美貌と理想の身体つきの依頼主・美咲雪生に一目惚れした藤居は、「身体に触らせてくれたら仕事を受ける」と条件を出す。怒りと羞恥に震えながら肌を這う指先に耐える美咲と、骨格の確認で触っていただけの匠とのお話。恋愛に移っていく王道チック展開ですが、雪生の前カレが登場したり商品絡みの小さい波乱もあり、ゲーム会社での話は楽しいです。 読了日:04月15日 著者:秀 香穂里 小説家は懺悔する (キャラ文庫) これか「年下の彼氏」が菱沢九月さんの初読みモノですが、感想記入漏れで再読。あっちは好みだけど当時こっちは好みでは無かった、でも今読むと普通に楽しめる内容だと思った。恋人に捨てられた律は、ベストセラーを連発し映画化も控えてる人気小説家・佐々原脩司の家に同居し、ハウスキーパーとして働き始めた。仕事上の好奇心だと言っては何度となく律を抱く佐々原に、律は流され次第に心まで溺れてゆく、そんな話。ちょっと佐々原の背景がうさんくさい?感じですが主役CPの親友同士の兄弟がいいパス投げてます。続きも読んでみようかな。 読了日:04月14日 著者:菱沢 九月 ミステリ作家の献身 (キャラ文庫) 初読み作家さん。1年くらい前に初めて読んだんですがその時感想入れてなかったので、再読して記入。玩具博物館学芸員・悠太に、人気覆面作家から取材依頼があったが、その人は9年前に別れた元恋人・竟だった。話の流れからセフレに竟に誘われて、自ら別れを告げたくせに未練を残す悠太は、心とは裏腹に承諾するが戸惑う、そんな二人のお話です。悠太がセフレに飛びつくくだりや恋の再確認の下りの文章が読みづらく、いまいち感情移入しづらい。優柔不断な感じの悠太もそうだけど、竟の9年ほっとく心理も謎でした。 再会モノは好きなんですけど。 読了日:04月14日 著者:佐々木禎子 艶やかな夜に魅せられて (角川ルビー文庫) 愁堂さん作家買い。大手製薬会社の跡継ぎで世間知らずの聖一郎は、失恋をしてヤケになっていたところを、見知らぬ男に誘われるが横やりで893のようなイカツイ男にホテルに連れ込まれるハメになる。しかし翌日出社した彼を待っていたのは、秘書の加賀龍二と名乗る昨日の男だった。素知らぬふりなのか別人なのか戸惑う聖一郎と有能な秘書・加賀とのお話。表紙イラストからは893に見えるので購入を躊躇ってましたが、軽めの話になっている為気負わずあっさり読めます。『有能秘書のモノローグ』が同録。ごっこ遊びの2人に脱力した~。 読了日:04月14日 著者:愁堂 れな 決別の塔 (ダリア文庫) 剛しいらさん作家買い。手術ミスの責任を負わされ大学研究室から山間診療所にやってきた外科医・白鷺晃司は、医師の黒河昌明が日常医療は勿論、自らヘリを操り救命医療をも一人で行っている事を知る。黒河との同居に戸惑い、研究者への未練を覚えていた晃司だが、医療現場に関わるうち次第に黒河の医師としての真摯な態度や優しい人柄に惹かれていく…そんな2人の話。山奥診療の日常を垣間見れて大学病院の権威とのあれこれが判って結構楽しい。タカツキノボルさんの最終ページイラストが可愛いです。続きがあってもおかしくない感じですね。 読了日:04月14日 著者:剛 しいら プラトニック―淫靡な関係 (幻冬舎ルチル文庫) 愁堂さん作家買い。母校で教鞭を執る国語教師・北原は、在学中から自分を気に掛けてくれる教師・大河内に密かに想いを寄せていたが、生徒の成川に気づかれ脅され無理矢理H。トイレの個室や化学室等日々エスカレートしていく成川の行為に、凌辱された過去の事件が蘇り精神的に消耗していく北原だが、成川の真意を掴めないまま拒むことも出来ないまま、関係は続く…そんな生徒と教師の話です。無理矢理は好きじゃないし北原の恋になる感じがどうも判りづらい、でも書き下しは甘くて良いかも。昔の本を文庫化+書下ろしの今作、前題名「淫靡な関係」。 読了日:04月14日 著者:愁堂 れな 愛がない (ショコラ文庫) 初読み作家さん。イヴ夜煌めくツリーの下で白井雅志は、冴えない同僚・槇野達哉に告白されたがゲイでも女に不自由もしてないので嘲笑で振る。数日後酔った彼と好奇心からH、翌朝血だらけシーツを見た白井は罪悪感からお付き合いを決意、達哉を苛め可愛がるが、達哉の態度が次第に冷くなる、そんな2人のお話。全体的に荒削りだが軽快でテンポも悪くない。達哉を好きなのを認めず苛める小学生並みな口の悪さなので、愛が無いと思われて当然かも、モノローグ砕けてて判り易くコミカル。作品に対する評価は分かれそうですが悪くはないと思う。 読了日:04月13日 著者:成瀬 かの 駆け引きはバーにて (ショコラ文庫) バーテンダー水嶋暁人の店に高校時代の片想い相手・設楽佑司が訪れ、忘れていた恋心が復活する。引き抜き交渉に店にくる設楽の瞳は未だ元恋人へと注がれている事に気付いてるのに、再び惹かれていく気持ちは断ち切れない。そして断られるのを見越して引抜き条件に「寝るなら」と持ちかけたが受けられてしまい不毛な関係が始まる…そんな2人のお話。 視点が読みづらい所もありますが、話が愉しめたので相殺。佑司が割と俺様だけど暁人はクールを装った健気なのでバランスは取れてますが、鳴瀬が恋に奔放過ぎて周りに迷惑かけすぎですよね。 読了日:04月13日 著者:義月 粧子 PR |
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