1話(晶馬)
僕は「運命」って言葉が嫌いだ。
生まれ、出会い、別れ。成功と失敗。人生の幸不幸。
それらが予め運命によって決められているのなら、僕たちは何のために生まれてくるんだろう。
裕福な家庭に生まれる人、美しい母親から生まれる人、飢餓や戦争の真っただ中に生まれる人。
それらが全て運命だとすれば、神様ってやつはとんでもなく理不尽で残酷だ。
あの時から僕たちには未来なんて無く、
ただきっと何者にもなれないって事だけがはっきりしてたんだから。
1話(冠葉)
人は何のために生まれるのか。
あくせく毎日を過ごすためだけに人が作られたのだとしたら、
それは何かの罰なのか。それとも皮肉なジョークなのか。
そんなんじゃ、遺伝子にプログラムされた生存戦略に忠実な動物の方が、よっぽどシンプルで美しい。
もしこの世界に神様と呼べるものがいるのなら、そいつに一つだけ聞きたい。
人の世界に「運命」は本当にあるのか。
もし、人が運命を無視して、本能も、遺伝子の命令も無視して、誰かを愛したとしたら
神様、そいつは本当に人なのか?
「…なんてね。」
俺は「運命」って言葉が嫌いだ。
2話(苹果)
あたしは「運命」って言葉が好き。
だって、「運命の出会い」っていうでしょ?
たった一つの出会いが、その後の人生をすっかり変えてしまう。そんな特別な出会いは偶然じゃない。
それはきっと、「運命」。
もちろん、人生には幸せな出会いばかりじゃない。
嫌な事、悲しい事だってたくさんある。
自分ではどうしようもない、そういう不幸を運命だって受け入れるのは、とても辛い事。
でも、あたしはこう思う。
悲しい事、辛い事にもきっと意味があるんだって。
無駄な事なんて一つもない。だって、あたしは運命を信じているから。
12話(冠葉)
俺は「運命」って言葉が嫌いだ。
生まれ、出会い、別れ。成功と失敗。人生の幸不幸。
それらが予め運命によって決められているのなら、俺たちは何のために生まれてくるのだろう。
裕福な家庭に生まれる人、美しい母親から生まれる人、飢餓や戦争の真っただ中に生まれる人。
それらが全て運命だとすれば、神様ってやつはとんでもなく理不尽で残酷だ。
あの時から俺たちには未来なんて無く、
ただ決して何者にもなれないって事だけがはっきりしていたんだから。
13話(晶馬)
※1話と同一の内容。 ※晶馬は「『きっと』何者にもなれない」だった部分が、「『決して』何者にもなれない」の断定に強まっている。
※「くるんだろう」→「くるのだろう」、「してたんだから」→「していたんだから」と、晶馬よりやや改まった言い回し。
13話(苹果)
あたしは「運命」って言葉が好き。
ほら、だって、「運命の出会い」っていうでしょ?
たった一つの出会いが、その後の人生をすっかり変えてしまう。そんな特別な出会いは偶然じゃない。
それはきっと、「運命」。
もちろん、人生には幸せな出会いばかりじゃない。
嫌な事、悲しい事だってたくさんある。
そういう不幸を運命だって受け入れるのは、とても辛い事。
でも、あたしはこう思う。
悲しい事、辛い事にもきっと意味はあるんだって。
無駄な事なんて一つもないよ。だって、あたしは運命を信じているから。
※「自分ではどうしようもない」の省略、「意味が」→「意味は」、
「ほら」「~よ」など呼びかけ口調が増えた点を除いて、文章の大意にさほどの変化はない。
24話(陽毬)
私は「運命」って言葉が好き。
信じてるよ。いつだって、一人なんかじゃない。
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運命を乗り換える、このアニメの分岐話。
でも、二人の少年の肩に重いモノ乗せすぎだよね。
16歳の設定なのにね。
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