読書批評:「罪の蜜 」(丸木文華 )
講談社X文庫ホワイトハート 読書日:2011年10月8日 自分的評価:★★★★☆ あらすじ: 予備校で講師のバイトをしている美大生の平凡な嘉藤雄介は、天才的な芸術の才能を持つ高校生・水谷宏司に羨望と仄暗い嫉妬心を抱く。高名な芸術一家に育ちながら落ちこぼれの雄介は、人知れず深いコンプレックスに苦しんでいた。しかし、そんな雄介に水谷は好きだと告白する。雄介は天才である彼に欲されていることに優越感と歪んだ快感を抱きつつも、自分の過去の罪を水谷に隠していることに怯えていて……。丸木文華 ホワイトハート初登場! MY感想:2011/10出版。私にしては早い時期の購入。これ、水谷の執着が凄くて、その執着心が神社での雄介ウォッチングで培われるのか首をかしげつつ、一目惚れだから仕方ないのかな、と思いつつ。雄介どうするのかな、と展開が気になり斜め読みして最後までとりあえず読んでからじっくり2度見しました。この時にやっと変な文体文字が愛子の視点だと理解。でもなんかこのままだと可哀想なので、次の巻も出して雄介に水谷の正体ばらしてほしいです。その時に、愛せるのか、理解者である水谷からそのまま離れない様になるだけなのか、知りたい。 次巻が出たら絶対買うので★4つ。 |
読書批評:「ミントのクチビル―ハシレ――」(崎谷 はるひ )
幻冬舎ルチル文庫 読書日:2011年8月20日 自分的評価:★★★☆☆ あらすじ:夢見がちな姫路桜哉は、初恋の人・徳井にはじめてを捧げた朝、当の徳井から心身ともに傷つけられる。そこへ颯爽と踏み込んでかばってくれたのは、その瞬間まで徳井の恋人だった小島邦海。彼は徳井に絶縁を突け付け、桜哉には優しいキスをくれた。王子様のような邦海から大切にされ、自分がいかに酷く扱われてきたかを思い知った桜哉は、まずはお試しで邦海とつきあうことになり…。 MY感想:信号機シリーズの第5弾,姫路桜哉が、乙女です。徳井から受けたことは同情を禁じ得ないけど、もう女の子の反応としかいいようがないです。 そのへんはいまいちだったかな~。小島邦海はカウンターで泣きながらつぶれるような恋愛至上主義チックな人ですが確かに桜哉にとっては王子様ですよね。 『コントラスト』での会話があり、昭生に紹介もしてるので、そのへんは読んでて楽しかった。徳井が痛い人になっちゃって吃驚したけど、雨降って地固まる、のごとくで良かったです。最後にひまわり組短編が載ってますけど、安定期です、良かった良かった。微笑ましいです。 |